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■■■簡単な紹介■■■ |
![]() その天使は人間の『願い』を『奇跡』に変える力があるという。 本作品で登場する少女達は何を『願い』天使はどのような『奇跡』を起こすのか? 全四章から成るストー リー。そのストーリーが1つになったとき、天使は『奇跡』を起こす。 |
■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■ |
![]() 前作present for youがよかっただけに、こんなダークモノを持ってきていいんだろうか? と思いましたが全くの杞憂でした。どっちかというと前作のほうがダークで、今作品は 意外とダークな部分は少ないです。グロいシーンとかもありませんので、安心してプレイしてください。 ストーリーはあることに関する願いと奇跡をテーマにした一本道。 賛否両論ありますが、物語の登場人物の愛への感動と自分の愚かさに懺悔する、涙のストーリーでした。 ![]() ![]() お決まりの選択肢型のAVG。 途中選択肢が出てきますが、基本的に難しくありません。 物語の流れをよく理解していれば自然に正解できると思います。 ただ、ひっかけとかありますので選択肢ごとにセーブすればいいかと。すぐにゲームオーバーになりますので そうなったら直前の選択肢に戻ればいいだけです。 ○第一章 医療ミスにより唯一の肉親の母親を亡くしてしまった浦上 真理愛は医療ミスを起こした 医者 幹原 正巳を憎み、その感情は自分ひとりでは抱えきれることはできなくなり、 ふとしたきっかけで保険医 秋山 美帆に打ち明けてしまう。 偶然なのかそれとも必然なのか?秋山 美帆は『彼女』と呼ばれる天使だった。 『彼女』は言う、「その復讐の『願い』を『奇跡』に認定しよう」そして、真理愛の手には一丁の拳銃が。 その拳銃を使って幹原 正巳に復讐を行う真理愛。彼女が待ち受けているのは天国か地獄か? そして、復讐は意外な結末で終息を向かえる。 ![]() ○第二章 幽霊 江藤 睦美は自分が死んだ事故でトラウマを負った幼馴染、日高 健助を影ながら見守っていた。 そんな彼女に『彼』と呼ばれる天使がやってくる。『彼』がいうには魂のタイムリミットである7年過ぎると 魂は腐ってしまうため、それまでに成仏してもらわないといけない。 睦美は成仏する前に健助のトラウマを直そうと(勝手に(笑))奮闘する。 睦美はタイムリミットまでに健助のトラウマを治すことができるのか? ドタバタ感いっぱいのストーリー。 ![]() ○第三章 現・生徒会委員 緒方 輝明は迷っていた。現・生徒会長 相葉 絵里香の後任選びを。 そんな時、とあるきっかけで相葉 絵里香の妹である相葉 澄香の存在を知り、彼女に目をつける。 「同じ遺伝子を持つ彼女なら時期生徒会長にぴったりなのではないか?」 しかし、相葉 澄香には非常に重大な秘密が隠されていた。 抗うことのできない澄香の運命は?そしてそれを知る姉 絵里香の行動は? ![]() ○第四章 第一〜三章の集大成。それぞれの章で積み上げてきたものが花開きます。 その影で隠されている少女の『願い』と『奇跡』。 人はその『願い』に何を想うのでしょうか? その『奇跡』は正しかったのでしょうか? 美しくもあり、罪深くもあり、そしてそこには人間の不変の愛が込められているのではないでしょうか?? ![]() ![]() 感動という言葉で表現することがおこがましく思えるくらいの出来で、 命自体にどういう意味が含まれているのか?考えさせられるストーリーです。 以下、超ネタバレ この物語の真のヒロインである『天使憑きの少女』とは第二章の交通事故で意識不明になった 名前も分からないヒロイン。彼女は、天使である『彼』『彼女』に『願い』を託す。 『どんな境遇になっても人を愛していたい』 たとえ父親に見放されても、母親が亡くなっても、交通事故で意識不明になろうとも そして、7年が経ち魂が腐ろうとしてもその『願い』は不変でした。 真理愛「ありがとう・・・『奇跡』を願ってくれてありがとう・・・」 彼女の『願い』は臓器移植という最後の手段によって『奇跡』へと変わり、澄香やその他の 人間の命を救うことになります。 ドナー側の大きく、深く、言葉にできないほどの愛。そしてそれを実行するには天使の力を 借りなければできないほど難しく、それこそ『奇跡』と呼ぶに相応しい。 技術の進歩により、より身近になっている臓器移植。 人は常にドナーの『願い』という、偉大な愛に感謝し、感動し、悲しまなければならない。 そして、臓器移植という行為は『奇跡』ということを常に噛み締め、自戒しなければならない。 これは現実の話ですが、日本人の少女が全国で募金を募り、 海外で心臓移植を行ったという話を聞いたことがあるでしょうか? 日本人は少女を憂い、励まし、そして愛を与え、その愛が少女を助けたのは記憶に新しい。 しかし、ドナーについてはどうでしょうか? 『日本人がドナーじゃなくってよかった』なんて思った人は いないでしょうか? 恥ずかしながら、自分もその一人でした。 この作品をプレイした時、自分の愚かさに気づき涙が止まらなかった。 もしこの作品をプレイしていなかったら、人間としての恥ずかしさに 一生気づかなかったのかもしれない。 もし持っているならドナーカードを見直してほしい。 まだ持っていないのなら一度ドナーカードを見てみてはどうだろうか? (超ネタバレ終わり) ![]() ![]() はっきりいってほぼ蛇足。このシナリオにエロシーンの入る余地も必然性も全くなし。 レズ、自慰、Hシーン、フェラとそれなりに揃っているが使用頻度は低い。 下半身が流す液体よりも上半身が流す液体のほうが多かったです。 CGについてはどのシーンも綺麗なのだが、男の立ち絵など適当の部分も見られる。 ストーリー重視ということで仕方ない部分もあると思うが。 ![]() |
■■■ま・と・め■■■ |
![]() 真のテーマはきわめて現実的であり、それを非常に丁寧に上手く絡み合わせた奇跡の名作。 個人的な評価点数は生涯に2、3回しか出さないであろう10点満点。 世の中には本当に『天使』がいるのかもしれない。そう思わせてくれる作品でした。 ただ、テーマを受け入れるのに年齢が必要なのかもしれない。 本当は若い世代(10代、20代前半)にこそやってほしいものだろうが、この世代はそもそも 興味がないように思える。医療や医療に対するモラルに興味があれば是非やるべきだろう。 |