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花と蛇(elf/2005-08-05) エロゲー感想者 らぴ夫
パッケージ
エロゲー感想者の満足度  9点
夜のオカズ度  9点
エロゲーのジャンル 調教ADV
メーカーHP http://www.elf-game.co.jp/
エロゲーの属性 エロ重視オカズゲー調教要素
DVD1枚組  CGのおおかな枚数 /223枚(差し分含まず)
エッチCGの割合 90% 音声の有無 あり
システムの感触 満足 動画の有無 なし

中古ショップ参考

■■■簡単な紹介■■■

団鬼六の代表作「花と蛇」をゲーム化した調教ADV。
原作の世界観を基調とし、昭和の匂い立つエロスを「調教アドベンチャー」として、
SM最高峰の過激さで演出。
「調教システム」を駆使しながら、女達をマニアック且つハードに調教し、
凄惨な調教に快楽を目覚めさせ、性の奴隷へと堕としていく・・・。

■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■

はじめに

「官能小説」って読んだことあるエロゲユーザーはどのくらいいるのかな?
紙媒体でのエロはエロ本どまりで小説までは流石に…
というのが普通かな、という気がしますが、今でもフランス書院などしっかり毎月発売
されている状況を見ると、まだまだ官能小説も捨てたもんじゃありません。
小説でしか味わえない想像を喚起させる文体と表現、読者の想像を超えた展開は
テレビやゲーム中心に育ち想像力を養う力の衰えた若い人(俺を含む)
にはとっつきにくいかもしれないですが無限の可能性を秘めているように思います。
なんせ自分の想像力は無限ですから。

そんなエロの力をさらに伸ばしたい人に今回のゲームはプレイして欲しい。
与えられた萌え、生温い笑い、現実の自分よりもヘたれに見える主人公が
もてもてのダメ世界に漬かってるより、このダークな世界は刺激的で
生きるうえでは有益にも思えました。

なんとこのゲーム、特典に原作の官能小説も同封。はじめに読むもよし
プレイし終わってから読むもよし(こっちがお勧めかも…)
色んな意味でなかなか手ごたえのあるゲームです。


感想

原作はSM界の巨匠「団鬼六「花と蛇(幻冬舎刊)」より。
そんな奴はしらね〜よ。とか若い人には言われそうですがまあ凄いもんは凄い。

ただ…流石に巨匠の名作なだけあって凄い迫力の文体ながら設定古っ!
ズベ公に拉致られたりブルーフィルム売ってるヤクザに捕まったりと
今となっては死語以前に理解できないであろう言葉のオンパレード(この表現も古いし…)
で、男一匹ガキ大将(by本宮)とか幼少の頃読んで育った設定から古い俺はともかく、
普通に現代の流行にしたがって生きてきた方には意味がわからんので
ちゃんと「用語辞典」までついて、意味を解説してくれてます(苦笑)
原作の雰囲気を崩したくない為の苦肉の策なんでしょうがマジで
時代を感じる設定です。

物語は全部で9章。1章であっさり死ぬこともある「人間ってもろいのね…」的、
諸行無常な作品です。具体的にいうと、ヤクザに監禁され、生きる為に調教師にむりやり
なって、毎回死にそうな展開に会い(撃ち殺されそうになったり)
なんとか生き残ってやると這いずりまわる展開。 …このゲームの前に「つよきす」
プレイしたのでギャップすげぇもんがありました。

まあ、そんな周りはヤクザ。しかも血も涙もないにも程がある生々しい悪に囲まれ調教。
しかも調教される女はこれまた、不幸にもほどがある展開の末にここにいる女達で
俺の中の善の感情はかなり拒否反応を起こしてます。
が、なんでマイ息子は大きくなってるの(涙)
人の不幸にチンコは大きくなる矛盾、むぅ、これが肉欲って奴かぁぁ〜。
萌え〜的なエロにある嘘くささではなく、リアルな性欲に響く設定ですよねこれ。

そしてまあ、ゲームの進行なんですが
基本は館マップ移動型のアドベンチャー。移動することにより
イベントは進行します。
また普通の館移動パートでは調教の際に使う「調教道具(バイブとか蝋燭とか)
を同時に見つけていくんですが、
調教道具と、イベントを進行されるために館を何度もうろうろしなければならず
面倒といえば面倒。 館うろうろ→イベント進行→調教パート→次の章。

といった感じなので、再プレイはまだしてませんが、ここのスキップはできれば
良いのにと嘆きたくなる。 

で調教パート。

マップ移動中に見つけた調教道具を使用します。
使用すると、調教のパラメーターをあげるため、音ゲーのような
リズムを取る感じの「ミニゲーム」を行い調教効果が決まるみたいですが
ここは「手動」「自動」の選択が可能なので、わざわざゲームはしなくても
大丈夫です。ためしにゲームやってみましたが、あまりに下手なので
すぐに自動に変更。まあ、それはそれで攻略できましたので
好きな人だけで…。

エロについてですが、オカズとしては申し分なし、古臭いものの、血の通った生々しさの
シナリオは官能をかきたててくれますし、エルフの絵柄はこのゲームによくあってます。
放尿スキーのオイラに嬉しい放尿シーンの数々は大満足。
全体としては、イベントによるエッチシーンよりも、調教時の苛めっぷりの方が
エロを感じさせてくれます。

■■■ま・と・め■■■

最後の大どんでん返し(このことばも最近使われなくなったな〜)
はなかなかヤラレました。
まあそれはプレイしてからって事で

それにしても
第一章で、まだこのゲームの雰囲気がいまいち判らん感じでプレイしてたとき、
登場したヤクザの親分のひざに乗る犬が、いかにも金もちらしく、しかもチワワなので、
うわ〜「クゥ〜ちゃんネタ」かぁ〜と笑いを期待しましたが、二秒後、親分のひざに
おしっこしてしまった犬は容赦なくヒネリ殺されぐちゃぐちゃになったのを見て
エライバイオレンスな世界に来たことを実感させられました。
親分の「先代のくぅ〜ちゃんの墓にこいつも埋めとけ」とか言ってますが、やっぱりクウ〜ちゃん
ネタかよ〜とか以前に怖くて笑えませんでした(苦笑)

そんなハードなゲームですが、ぜひ一度プレイして欲しいゲームです。


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