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  投稿エロゲー感想者*IMMORTALITY

 永遠のアセリア-The Spirit of Eternity Sword-(XUSE/2003-11-28)

 エロゲーのジャンル 異世界召喚シミュレーション  CD枚数   枚組
 エロゲー感想者の満足度
 CGのおおかな枚数  111枚(差し分含まず)
 夜のオカズ度
 エッチCGの割合  40%くらい
 エロゲーの属性
 (属性の説明)
ゲーム性あり  音声の有無  あり
 動画の有無  なし

  ■■■簡単な紹介■■■

あらすじ

主人公である少年『高嶺悠人』と義妹『高嶺佳織』。
そして二人の親友
 『岬今日子』 『碧光陰』達は
突然異界ファンタズマゴリアに召還されてしまう。
中世のような、その世界では戦争の嵐が吹き荒れていた。

 すべてが有限であるがゆえに
奪い合うことしかできない世界・・・

悠人はラキオスという小国の戦士として永遠神剣『求め』を手渡される。
絶対的な力をもつ永遠神剣は、異界からの訪問者と、
その世界にすむ奴隷戦闘種族『スピリット』にしか扱うことができない。

悠人は佳織を人質にとられ、ラキオス王国の為
スピリットを率いて望まぬ闘いを強いられる。

 ラキオス王国のスピリット…アセリア、エスペリア、オルファリルとともに…。
しかし、今日子たちもまた、他の国で永遠神剣を与えられていた。 
悠人たちはそれぞれの守るべきもののため、お互いに戦う道を歩む。
 魔剣と、権力者たちの思惑に翻弄される悠人とスピリットたち。 
そして悠人は佳織とともに元の世界に戻ることができるのか?

  ■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■

(*少し前に詳細にレビューされているものがあるので、重複部分は省略させて頂きます。)


公式サイトのサイドビューのアニメを見て、一瞬で魅せられてしまいました。
そして期待しつつ購入。

使いやすいシステム周り、壮大なシナリオ……かなり楽しませていただきました。
ネットでの高評価も頷ける、文句無しに完成度の高いSRPGです。ある面では予想以上でした。
しかしながら、問題点も数多くあったのことも事実です。



▼シナリオ
戦闘を期待していた自分にとって、戦闘に入れるのが2時間以上先というのはかなり酷でした。
いきなり延々と、主人公の現実世界での日常的なシナリオを読まされてしまいます(笑)
プレイヤーに登場人物に思い入れを与える、ということを想定してなんでしょうが、
いかんせん長すぎる気も。もう少し推敲できたのでは……。
また、選択肢も好感度・マインドの上下がある割に後半にはまるで影響してこないものや、
中盤以降に重要になってくる選択肢が混在しており、間に合わせ的な印象が見受けられました。


異世界に入ってからの表現は、独自の言語を作り出してしまうほどの凝りようで、
細部に到るまで徹底して描写されています。
各キャラクターとの日常生活も丁寧に描かれていて、
ここまで「異世界に迷い込んだ感」を受けるものは恐らく数少ないでしょう。


しかし世界観に凝っている割に、攻略ヒロインごとのシナリオの違いが少なく、
全キャラ最後まで遊んでも「ボリューム不足」という感じが残ってしまいました。
イーヴルシナリオ(陵辱シナリオ)のエンディングもあまりに簡素・唐突すぎて拍子抜け。
どうせならこれを誰かサブキャラのエンドにすべきだったのでは。

また、シナリオの矛盾点はどう考えても補間できないものが多々見られるので、
こういう真面目なストーリーのゲームにとっては致命的かも。
(ただし一部の矛盾点はエクスパンション・ディスクで説明されています)


肝心のエロテキストは、ストーリーメインの割にネッチリ描写してあります(笑)
効果音が煩わしくはありますが、まぁまぁでしょう。多分。


▼キャラクター

タイトルにもなっているアセリアが若干地味なのが気になります。
コンセプト的に確立しにくいキャラであることと、周りに強烈なバックボーンを持つ
キャラが林立していること、そしてその割に登場機会が少ないことなどが挙げられるかと
思います。
やはり最も一緒に行動する機会の多いエスペリアや、特別なシナリオ進行のオルファ、
意外な展開のレスティーナやウルカのほうに目がいってしまいがちです。
シナリオ製作者のアセリアに対する思惑はあるのでしょうが、このゲームだけをプレイしただけでは、
なかなか伝わりにくいのではないでしょうか。
また、登場回数の割合の調整不足感も否めません。
口数の少ないキャラなので、登場比率はやや多めにしなければならないと思うのですが……
個人差はあると思いますが、自分はプレイ後の印象に一番残らなかったキャラでした。


キャラ造形的にはサブキャラ含め「狙った」感が強いキャラが多いんですが、
ファンタジーであることを考えれば、さほど違和感は無いかと思います。
また現実世界からは「いかにも実際に周囲に居そう」な人物が多く、好感が持てますね。
誇張表現はやっぱり激しいんですけど。


▼システム
マウス操作主軸なのですが、ボタンにカーソルが吸着するように自動移動してくれる機能や、
キーボードによるフレームスキップ、戦闘アニメスキップなどの充実したシステムのおかげで
マウスにありがちな手間が少なく、そのあたりはストレスを感じずにプレイできました。
カーソルの自動移動も無駄が殆ど無く、かなり洗練された機能といえるでしょう。
スタイル的には片手マウス片手キーボードですが、違和感なくまとめられています。
また、連続戦闘以外ではどこでもセーブ・ロードが可能なのも親切。

戦闘システム本体は「建設」などのコマンドを併用することによって、
状況と閃き次第でテクニカルな攻防を展開することができます。
キャラのアニメも滑らかに動き、パターンもなかなか豊富だと思います。
技も3週目以降で出現するスーパーハードモードまで増えつづけますし。
各難易度の調整も難しすぎず簡単すぎず、絶妙。
ランダム要素が全く無いのも個人的に評価したいポイントの一つですね。
敵に応じての技や編成の組替えも面白く、最後までガッチリ遊べます。

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その逆に、欠点も多く見受けられました。
最も痛手だと感じたのは、建設や訓練などの行動を先にしておかないと
フィールドにいる全ユニットの行動が終わった時点で、
自動的に自軍ターンエンドなってしまうことでしょうか。
余剰ユニットを育成しようとしてるとき、うっかりそうしてターンエンドになってしまい、
しぶしぶロードして、また途中からプレイ……なんてことが結構ありました。
他にもラキオス城(本陣)からでないと余剰ユニットとの入れ替えできない、
いちいちクリックして移動させなければいけない割にマップがやたら広大なことなど。

あとは戦闘が好感度を上げること以外に全く特典が無いのが精神的に辛いですね。
もともと「いかに手間を省き、ターンを少なく済ますか」というタイプのゲームシステムなので、
『戦闘に特別な価値はなくてもいい』とポジティブに考えられなくもないのですが――
やはりもう少し特典をつけてくれてもいいのでは、と思うのはヌルゲーマーの考えでしょうか(笑)。


ADVパートではバック機能(閲覧にマウスのホイール機能も使えて便利)、
ボイスのリピート、大きな区切りごとの既読スキップ、オートモードなど、充実してます。
コンフィグも必要な項目だけ、分かりやすく揃っていて良いですね。
ただ、戦闘中の会話だけがバックできないのが非常に残念なところ。


最後に本当に細かいことですが、キャラの小さい立ち絵を個別に用意せず、
ソフトウェアで縮小してるのが気がかりです。画像が潰れまくってるよ……



▼CG
立ち絵がかなり危ない出来です。
特に武器・衣装デザインに関しては、もう触れずに終わりたいくらい。
学生服の上に鎧を着込んだり、砂漠でミニスカ&フトモモ丸出しかよ!とか(笑)
味方の汎用ユニットがのっぺらぼうなのも味気無い。


一枚絵は意外と普通ですが、バランスはやはり微妙かもしれません。
普通のシナリオのものはごくごく普通ですが、これも枚数が少ない感じが。
キャラ攻略してもあまりCGが増えないのはありがたみが薄い。
エロにしても使いまわしが多く、枚数が絶対的に少ないので、やはりエロ度は不足気味。
イーヴル編は後半触手だらけなんですが(笑)。
処女率は、とりあえず「高い」とだけ書いておきましょう。

背景は、なぜかアナログ塗りをスキャンしたと思しいものが使われています。
貶すほどヘタではないんですけど、あまりに筆ムラが残っているのが痛いですね。
(スキャナに入るサイズで、ガッシュかなんかで塗ったんでしょう……時間が無かったのか?)
これはやはりCGで描くべきだったのでは。

戦闘グラフィックは前述のとおり、かなりの出来です。
かなりグニグニと動く上に、SDキャラにしてはなかなか格好いいアクションをみせてくれます。
支援魔法が高位のでも強そうに見えないのが弱点といえば弱点ですが。


総じて、CGはドット絵以外は期待しないほうがいいですね。



▼サウンド
サウンドに関しては特に個人的意見になってしまうのですが、
とりあえず、OPとEDに関しては文句無しの素晴らしい完成度です。
OPのイントロ、民族音楽的なクワイアヴォーカルと、オーケストラヒットの入れ方が絶妙。
EDも同様に冒頭のクワイア、華麗な展開が魅力的ですね。
ラストバトルからエピローグまでの曲展開には感動必至。
ヴォーカルはOPとEDで違いますが、どちらも非常に曲調にマッチしてます。

しかし他の曲はどうかというと、どこかイマイチな感じが。
BGMに徹しているとしても、いかんせん地味すぎるかもしれません。
重い雰囲気の曲もどこかポップで、さほど重い雰囲気でなかったり。
特にフィールド音楽・戦闘音楽は、もっとガチガチに打ち込んで欲しかった。
楽器の使い分けにも問題があるかと(ストリングス・フルートあたり特に)。
曲数も完全なADVならともかく、SRPGとしては圧倒的に少ないでしょう。なんか微妙。
OSTもでているようなので、冒頭の通り、これは人の趣味による所が大きいかもしれませんね。


ボイスはほぼ全員、ほとんど完璧と言っていいぐらい違和感ありません。
敢えて言うなら瞬くらいでしょうか。申し訳ありませんが、声優さんの明らかな力量不足かと。
あとは録音環境的問題ですね。音量があってないサブキャラが何名かいます。
クェド・ギンなんか、もう抜群のマッチングなのに声が小さい……ちょっと残念です。



  ■■■まとめ&投稿人への投票■■■

まとめ

誉め半分、否定半分どころか、部分的にかなり否定的な文章になってしまいました。
しかしそれは本当に良い作品であるがゆえに「惜しい部分」が目に付いてしまったからです。
総評としては『欠点こそあれど、非常に良く出来たゲーム』といったところでしょう。

参考までですが、自分はエクスパンションディスクまでやるほどハマリました(笑)


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