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《主要人物》
白鳥 琴乃(しらとり ことの) 主人公の幼馴染。一応、一等のヒロインという位置付け。 男所帯の主人公宅に来て、毎朝朝食を作る家庭的な子。こんな嫁欲しい?w 引っ込み思案で主人公への思いを口に出せずにいる。ゲーム中では色々と受難を背負う薄幸の美少女。
白鳥 明日香(しらとり あすか) 主人公の幼馴染、琴乃の妹。 毎朝、なかなか起きない主人公にボディプレスをかます、妹キャラ全開の子(笑) 何かと弱々しいところを見せては主人公に庇ってもらっている。守ってあげたい系キャラ。
逢須 芹(おおす せり) 主人公の昔馴染み。両親の仕事で海外に引越したが、なぜかひとりで戻ってきた(笑) 空手の使い手で、すぐ手が出るお転婆さん。主人公のセクハラやデリカシーのない発言に鉄拳を喰らわす。 格闘少女だがかなりスタイル(・∀・)イイ! しおらしくなったりドジっぷりもいい。
北河 麻衣(きたがわ まい) 学生会長を務める優等生。
才色兼備だが人と交流を持ちたがらず、いつも一人でいる。話し方も素っ気無いが、
はっきりとした物言いで、主人公へのツッコミが一番辛辣だったりする;
佐久夜(さくや) 主人公たちが飛ばされた世界のお姫様。
遊びたい年頃でお茶目な行動を起こしては周囲に窘められています。
そんな過保護な扱いに本人は不満タラタラ。何とか一人前に見てもらえるよう、戦いたいと思っている。
《感想》
▼原画・CG 原画担当は山本和枝さん。
山本さんの存在は「ファーランドストーリー 白銀の翼」というMS−DOSのゲームで知りましたが、
こんなに息が長くコンスタントに出続ているのには驚きです。 山本さんが担当するゲームをプレイするのは10年ぶり。私もエロゲを買える年になりました(ぉ さて、くだらない前置きはさておき…。
画風は、大きい目や顎のラインが特徴的で、全体的に柔らかく可愛らしい印象を受けます。
グラマーなキャラも多数出てくるのですが、塗りが明るい色調で、
輪郭を淡色でぼかしているため、綺麗さが引き立つ変わりにエロさが軽減されています。 CGのクオリティーは申し分なし。
ブランドの路線戦略があるので良し悪しは別にして、もう少し陰影のある色使いをすれば、
質感が出て艶っぽさが増し、ヌキゲとしても比類無き物になっていたでしょう。 あくまで私見です。
余談として、(以下ネタバレにつき背景と同色にしてください) らぴ夫>ラジャ。
風呂に入るのに、なぜカチューシャやリボンをしているのか甚だ疑問でした。
演出なのか見落としなのか知る由もありませんが、私としてはこだわりが感じられず、少々幻滅しました。
(以上、ネタバレ終了)
▼シナリオ
IZUMO(2)のタイトルどおり(≠出雲)、日本の神話と学園ラブコメディを
混ぜてアレンジしたようなストーリーです。
主人公のいる学園が突然、魑魅魍魎のいる世界に飛ばされ、そこで起こっている
人間対魔物の戦乱に巻き込まれていくという話。
前作「IZUMO(1)」の続編の要素が含まれており、ほとんどの登場人物は前作のキャラの子供たち、
という設定になっています。(1)をプレイしてなくても疎外感はあまりありません。
日本の神話がベースといっても、掘り下げておらず奥行きはありません。
人物の名前や伝承をそれっぽく使っているだけ。
学園ラブコメディに関しては、それなりにドタバタやっていて微笑ましいのですが、
シリアスな部分、ストーリーの幹になるパラレルワールドについては…どうもいけません。
「実は〜こうなってる」と後で取って付けたように、都合いいように物語が進んでいきます。 「オイオイ、そんなオチでいいんかい!?」とツっこんだ回数は数え切れず(笑)
唐突に派生し強引に展開していくので、考えたり想像(妄想ともいう)
を巡らせたりする間もなく、やらされている感じがします。
なので感情移入が難しく見た目よりも萌え度は低いと思います。 ぐぅ、折角ヴィジュアルいいキャラが揃っているのに…残念っ!(波多用区調でw) エロゲーにありがちなヴィジュアル重視斬り。
まとめると「お互いを認め合って仲良くやっていきましょう」という全体主義的なノリ。 明るく楽しく、それでいてちょっとシリアスな場面も見たい、という人にお勧めです。 切なさ儚さ、感動を求める人には物足りないと思います。もう少しシナリオを増量してキャラを立てて欲しかったです。
大作だと期待しすぎたせいか、少し厳しめかもしれませんが…
やはり名作と呼ばれるゲームはなかなか出てこないものなんですね〜。
▼音楽(BGM)
(学園ラブコメ)+(ファンタジーRPG)+(和風)というラインアップです。 特筆すべき点は特にありませんが、ヴァリエーションは豊富かと。
▼音楽(CV) 女性・男性ともにフルヴォイスです。主人公にも声が当てられています。 設定画面でそれぞれの声のON/OFFが設定できます。
▼ゲームシステム
フィールド移動、コマンド入力式のRPG。オープニングやゲーム後半に
メッセージウィンドウ型のアドベンチャーパートがあります。
他、RPG部分でアクションを起こした際などにイベントが挿入されます。
戦闘中以外どこでもセーブできる親切設計です。
アドベンチャーパートについては、バックログ、音声再生、メッセージスキップができます。
選択肢があり、選択によって見ることができるCG、シナリオが若干違ってきますが、
ストーリーは基本的に一本道です。
後半は、フラグによりキャラ毎に分岐します。
分岐といってもHシーンとエンディングが変化するだけで、やはりストーリーの流れは変わりません。
キャラ毎の分岐はゲームの終盤なので、そこでセーブしておけば、初めからやり直さなくて済みます。
好感度みたいなパラメーターはないようです。 突発の選択肢イベントも、直前でセーブしておき、CGを回収しておくと楽です。
RPG部分についてはオーソドックスなスタイルに「勾玉システム」というエッセンスが加わっています。
勾玉を装備することによって、様々な力を使えたりステータスがアップします。
また、それらを使い続けることによって、経験値が高まり、より高い能力や技を使うことができます。
例えるならFF7のマテリアみたいなものです。
効果的に使用することで、戦いの難度が違ってくるので、意外と楽しめました。 その他に気になったのは、エンカウント率も高くストレスがたまります。 おまけはCG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞があります。 ディスクレスプレイは不可です。
▼H
序盤にはHシーンはあまりありません。
後半、物語が収束に向かう頃に雪崩のようにHシーンが挿入されます。 最初、主人公は、右も左も分かりませんという顔をしていますが、結構やりまくってます(笑) それは理由(※)があるからなんですが、仮にも意中のヒロインがいるのにどうだろう? まあ、エロゲだし無視無視っとw 処女率はヒロイン5人では100%
シーンは約23シーン。前出のヒロインたちがその内の2〜3シーン。
ほとんどのシーンにCGが2枚以上あり拙いけれど丁寧。
やはり原画・CGの項の言ったとおり、綺麗なのでムーディな感じがします。
なのであまり濃いHは望んではいけません。
※ ネタバレなので省略
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