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初めに
エロゲには珍しいSTGという噂だった……というかやっぱり全面STG色なとびでばいん。 さて、評価に迷う所ですが——
シナリオ——70点
冒頭に書いた通りSTGメインなのでAVGはオマケです。故に選択肢も有りません。 CGコンプリートも総当り(といってもそれ程多くも無く)していけば容易に達成可能です。 で、テキスト本体に関してはさすがあの大槻氏。 大小のフォントを使いわけて独り言を表現する新しい試み(2001当時)なども試しつつ、 軽く、明るく、テンポ良く。 シューティング本体のテンポを損なわないように構成してあります。 ただ、やはりボリューム不足な面は否めません。 特にあの有名な「終末の過ごし方」と違って何度も読ませるような深さを持っていない(持たせていない)ので、 テキスト総量は終末の過ごし方と変わらない程度なのに(推測)、かなり短く感じます。
それと、やはり前作を知らなくても良いとはいえ設定がD+VINEを引き継いでいるらしい(未プレイ)
ので、D+VINEプレイ済みの方の方が楽しめる気がします。
CG(一部ポリゴン)——75点 とにかく一枚一枚が丁寧に描いてあります。 おかげで立ち絵も一枚絵も全く違和感無く見ることが出来ます。 但し、枚数は驚異的に少ないです。「え、これだけ?」といった感じ。 それと、あぼぱに期待するのもどうかと思いますが(失礼)、 Hなイベントも総じて各キャラクター1〜2枚で終了です。 また、一部カクカクのポリゴンキャラクター(STG画面と同じレベル) が動く場面が有るので、その辺りは評価が分かれそうな印象を受けました。
ゲーム——85点……もとい75点 オーソドックスな作りの横スクロールSTGです。 3種類の弾(拡散、ホーミング、貫通)とR−TYPEのビット風の代物を 場面状況に合わせて使いつつ、要所要所で敵弾消しのボムを使って進んで行きます。 難易度的にはnormalまではSTG初心者用、hardからはSTG経験者用という感じでした。 ちなみに、最大難易度のhellモードはかなりのSTG好きゲーマー向けに作ってあるようで 「STG?グラディウスなら何回かやった事有るけど?」
くらいの腕だと投げ出す事は必死です。
(実際、にわかゲーマーの筆者はhellモード攻略を諦めた上でこれを書いています。悪しからず。) ただ、ここでもボリューム不足が見られます。 全七面しか無い上に、各面約2分でクリア出来てしまうのでどうしても新鮮味が薄れがちです。 元々家庭用に作ってあるのだから、 せめてanotherモードや裏面、もしくは4種類目の魔法などの追加要素が欲しかった所です。 ちなみにジョイパッドは必須に近いです。無しでやると難易度が一段階程度上がります。
BGM——90点 「素晴らしい」の一言に尽きます。 場面場面に欲しい音楽が、まさにその通りに耳に入ってくるのはある種かなりの快感です。 曲数は18と平均程度ですが、俗に言う「捨て曲」が無いので実際にはかなり多い感じがします。 曲調も純STGな物からちょっと毛色の変わったロック風の音まで様々です。
今でもホームページから試聴出来る上、今月(2004/8)には本人参加のリミックスアルバムも出るそうなので、
少しでも気になった方は一度チェックしてみると宜しいかと思います。
システム関連——65点 2001年の物としては整理されていて綺麗なのですが……。 意外と欲しい物が無かったりして片手落ちな感じがします。
セーブ・ロード→25個(オートセーブ無し)
メッセージ速度設定→二段階
サウンド設定→BGM&効果音オンorオフ
シューティング関連→エフェクトレベル設定(メイン・背景各四段階) フレームレート表示、ジョイパッド設定
その他→CGモード(回想では無いらしい)、ミュージックモード、おまけCD付属(サウンドトラック)
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