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感想
だいぶ昔のゲームなので、記憶の奥底に眠っている程度の情報しか書けないけどw まずあらすじとしては、頭の悪そうなボンボンが生み出した 不条理極まりないゲームとでも言っておこう。 何が不条理か、崑崙島に自分の学園を作るために、 そこにあった学園をかたっぱなしからぶっ壊し、強引に吸収するお話。 金持ちのすることはよく判らん。
と、まあこんなボンボンの主人公のために平和だった日々は突如崩壊します。 いきなり爆撃で建造物全壊、ついでに死傷者も出たようなでなかったような……。 とにかく、一瞬に戦時中の日本を彷彿とさせるCGにとまどいつつ、 物語は急激な展開に……。 いきなりやって来た男性が「これはひどい状態だ!」、 現地の女性「ええ…、いったい誰がこんなことを?」
「実は僕なんだよ」
オマエか!! Σ(゜∀゜
このシーンが強烈過ぎて、一瞬にこの特異なゲームに耐性が付きました。
で、なぜかその女性に惚れてベッドシーンに移行。 わけわかりません(笑) しかもビルや橋が瓦礫となって煙を上げている背景付きでw エッチシーンで抜いたことは沢山ありますが、 魂を抜かれた経験があるのはこのソフトだけです。 で、その女性を自分のものにすると言い出し、 主人公と離れる・取ろうとすると爆発する時限爆弾装置を植え付けるわ… 無茶苦茶な行為を真面目に行ってるのが彼ですし、 それがこのゲームのよさでもあります。
ちなみにこの少女はヒロイン的存在となりますが、 主人公の強烈なボケに激しい針戦で突っ込みを入れる名コンビへと進化します。 このやりとりは必見かもしれませんよぉ。
他のエロシーンも逆がてんてこもりで、 バカゲーとしてはジョニーとタメを張るのかもしれません。 マッチ売りチックの薄幸の少女が主人公に惚れるシーンがあったけど、 当の本人は気が付かないのは良いとして、 エッチをした→まだ気が付かない、 そしてゲームの進行上邪魔になる敵キャラをどけるためだけに 少女を魔の手に捧げたり……。 それでもまだ気持ちに気が付いてないのは、馬鹿を通り越して天晴れです。
シナリオ?
あってないようなものかと……。 要するに現地の学園を次々に破壊する主人公と、 それを阻止する現地の生徒の物語です。 どっちが悪いと言えば、間違いなく主人公ですねw この強引さが昔のゲームというイメージにぴったりかとw
ゲーム自体はRPGに分類されます。 兵士数がHPで、敵を0人にすれば戦闘に勝利する形式です。 簡単な話、FCソフト「真田○勇士」みたいなもんです(また古いネタを……)。 グロッキーした兵士は拠点に戻らないと回復はしません。 最初は執事の瞬間移動で簡単に拠点に戻れるのですが、 中盤から拠点は自分の学園であり、 敵の学園から永遠と歩いて戻らないと回復できないので、システムが劣悪でした。 レベルアップの仕方も特定の敵「アップちゃん」を倒さないとできないけど、 こいつはどうしても先頭に立ってるキャラでないとレベルアップできません。 あと結構理不尽だったのがアーデルハイドとガンツ。 教師らしくて遭遇したらいきなりテストされる羽目に遭います。 この時、「ガーーーーンツッ!」とか「アーデルハイドぉ?」とか 「0点!!」、「合格!!」とか喋ってくれます。 このゲーム唯一の音声は彼らのこの台詞のみです(多分)。 成績の悪い生徒を先頭に出すと、間違いなくその隊は全滅になります。 ゲーム自体はファミコン時代とそう大差ないかと……。
結局このゲームの良さは、
Oneの主人公のような誰も考えつかないセンスの良さを真面目に行動に移してるあたりで、 ゲーム性やエロ・純愛などに一切力を注いでいないところにあります。 その壊れた世界観の良さ、エロシーンもギャグの嵐に変えれるだけの 製作者の心意気に暫し感動するのも良いでしょう。
凶悪な欠点は、ギャグを活かすために他を犠牲にしなかった点にあるといえる。 ここまで面白いならゲーム性に凝る必要もない、 ならいっそゲーム難易度を落とした方がギャグをより堪能できるのではないか、 そう疑問が浮上する。 もしくはゲーム性もしっかりとしたつくりをするか。 それにはまずシステム回りを良くしてユーザーフレンドリー度を改善する必要があるし…。 あの状態では中途半端が拭い切れない。
そのゲームバランスの性で、中だるみが発生して中盤で投げ出した。
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