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エロゲー感想者 とある社会人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛する妻、玲奈の浮気告白 (アトリエさくら/2011-4-22) |
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一馬と玲奈は新婚の夫婦。 愛し合った後の気だるい時間。裸のまま寄り添う ふたりは甘い会話を楽しんでいた。 そんな中で、玲奈が不意に聞いてくる。 「他の人としたことある?」 参ったなと思いつつも、一馬は正直に答えた。 「あるよ。風俗だけど。ごめん。」 逆に一馬も玲奈に尋ねる。 他の人としたことがあるのかと。 考え込む玲奈。 その仕草にかるいショックを覚えつつ、 怒らないからと玲奈を優しく諭す。 「実は……ちょっとだけ」 え……? 一馬の知らないところで起きていた、 玲奈と他の男の濃密過ぎる情事。 絶望の告白が、愛する妻の口から直接語られていく…… |
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投稿創作エロ体験談的ノリでの妻浮気ゲー。 一組の夫婦の以前より続く妻浮気話を夫視点と妻視点からの両視点で。 学生同士の寝取られものシリーズで展開してきたアトリエさくらが夫婦関係に設定を新たに移した一作です。 古くは金妻から続くよくあるドラマでこれといって目新しさが感じられない浮気(寝取られ)企画作品ですが 本作品でアトリエさくらが目をつけた興味深い点は過去の出来事を妻の口から夫へ話させるという点です。 エロゲでの寝取られものといえば寝取られてしまうかどうかの瀬戸際での 不安感であったり寝取られ落ちへの過程を濃密に描かれるのが一般的です。 冒頭での妻の告白により一度は浮気をされている事が発覚してしまうので エロゲにおいて今までに無いアプローチが取られています。 一度は元カレとの再開と酒の酔いによる気の迷いで犯してしまった妻の過ち。 その時だけなんだと夫は納得しかけるもののまだ含みをもたせる妻の台詞からつい追及する言葉が続き 少しづつ明らかになっていく度重なる妻の浮気の発覚。 貴方だけよと言われ信じていた事が次々と覆され元カレにも許していた事が分かりだす。 この流れが下記シナリオ・演出・全体の項目に書かせて頂いたようにゲームとして なかなかに良い演出がなされています。 アトリエさくらはヒロイン視点で寝取られる過程が描かれてどうすることも出来ない 歯がゆさを主人公と一体になり読者に訴えかけるという 試みが第一作目からなされていました。 とはいえこの試みは主人公が持つ寝取られるであろうマイナス要素を浮き彫りにする事が多く ヒロインが他の男に乗り換えるのは当然といえば当然で主人公の寝取られる過程での ヘタレ具合を鑑賞するという本来恐らくはアトリエさくらが目指した方向性とは 異なった様相が出始めていました。(他の男の〜シリーズ) いっそ主人公(プレイヤー)にヒロインと寝取り男のイチャぶりを見せつけるコンセプトでの作品も生まれ (清純なカラダは〜とボクの目の前で〜)寝取られとしての幅の広さが出た反面で 寝取られる事に対しての動悸めいたものが失われていきました。 今回のアトリエさくらではこういった現状を打破する意味合いで 寝取られるきっかけであったり過程を重視し多様に独創性をもたせた主人公視点 あるいは第三者視点がエロゲーでは主流な中で 一風変わっているもののノベルゲームと親和性の高い浮気告白というかたちが採られたように感じます。 ヒロイン(妻)が最終的にどちらを本意にしていたのかは回想で追加されていく 妻視点を進めれば分かってくるのはいつものアトリエさくら仕様で 毎度ながら主人公(夫)を精神的に追い詰める寝取られゲーらしい結末が2つ用意されています。
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低価格寝取られゲーを展開するアトリエさくらとして新しい手法を取ってきましたが 次にまた似たようなノリで夫婦間もの寝取られが出されても恐らくはありきたりとして 感じられてしまう本作の出来です。 選択肢追加により妻の告白を迫り主人公の心情を煽る手法は良き演出でしたが 配役声優のエロ方面での不慣れにより効果的な演出と感じられません。 次回夫婦ものを取り上げるなら寝取られ系の新たな要素の追加、例えばスワッピングもの 等で演出強化が必要に感じられます。 汎用的に存在する投稿創作エロ程度のものに音声とBGMが追加された エロノベルゲームとして気軽に楽しめるのが本作です。 |