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■■■簡単な紹介■■■ |
主人公は、都内のアパート一人暮らしをする大学生。 天才科学者の父親に関わるトラブルを除けば、至って平凡な人生を送っていた。 ある日、父親から“知人の姉妹が東京見物に行くので案内してやって欲しい” と唐突に連絡が入る。 突然の申し出もいつもの事なので、渋々引き受けることに。 当日、その姉妹を東京タワーに案内するが、突如現れた宇宙人に襲われ、 理由も分からず戦う羽目になる主人公。 やがて物語は地球の存亡を左右する展開に・・・。 |
■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■ |
「序章」 団塊世代の定年・集団退職に伴う、熟練技術やその後継者の不足問題など危機感が叫ばれたり、 はたまた膨大な退職金を巡って、観光業界や自動車メーカーなどの 熾烈な競争が始まりつつある昨今、ふと、“エロゲ業界もこの機会に 何か策を練ってるのだろうか?”などと思う今日この頃。 ただでさえパソコンの熟練度や精力・性癖の差が激しい団塊世代にとって、 さらにマニアックな部類のエロゲが受け入れられるのか?という難題を除けば、 高度経済成長期を舞台にした作品や、和服の熟女系から、 学ラン・セーラーの学園青春系、マニアックなSM系、父×娘の近親相姦系などの レトロ・フェチ作品が大ヒットし、エロゲ売れ筋・人気ランキングの上位をそんな作品ばかりが 埋め尽くす。そんな現在のビジュアル・清純系を一掃せんばかりの革命が 起こるのではないだろうか?・・・おそるべき団塊世代!!・・・って、そんなわけないか。 それはさておき、エロゲをやり慣れてくると、自分なりの好みの傾向から、 フェティシズム(性的倒錯)に関わる深〜い部分も垣間見れたりします。 特に原画・絵柄となると、お気に入りの原画家の一つや二つはあるものです。 時には、そのエロゲが救いよう無いほど駄作であったり、 もしくはその可能性が極めて高くとも絵柄がお気に入りの原画家のモノならば、 危険を顧みず購入し予想通りの駄作っぷりに苦悩することもあるでしょう。 しかし、信奉している原画家さんの作品である手前、安易に貶すことも出来ず、 かと言って褒め称えるには耐え難い出来栄え、 そして熟考の末、心の片隅にそっとしておくことになるのです。 今回は、そんな片隅に隔離していた作品の感想です。 「感想」 [作品の概要 ※メーカーHPが休止中なので] ジャンル:『ぱられる型』ドタバタ・バトルdeあどべんちゃあー (・・・正直、意味不明なジャンルですが、簡単に言えばコメディータッチのヒーローものといったところです。) この作品は、全四巻構成となっており、第一巻発売後、 約2ヵ月後に第二巻巻、さらに二ヵ月後に第三巻、そしてその四ヵ月後に最終巻が発売・ ・・と延べ8ヶ月間掛けて完成された作品です。 媒体はCD-ROM、化粧箱はDVDケースのみ、説明書は紙切れ一枚。 第一巻だけは全巻収納できる特製BOX(紙製)付きで、各巻に付属している 応募券を全て集めてメーカーに送ると、おたのしみCDがもれなく貰える! (とっくに期限切れですが。) 一巻あたり四話構成で、全16話+アフターストーリー(おたのしみCD)、 インストールは全巻独立しており、いきなり四巻目を購入してもプレイ可能。 ・・・気になるお値段は、定価\4.800(税抜)!! なんと全巻購入するには、諭吉さん2人分必要だったりします。 ちなみにこの作品、EVEシリーズで有名な老舗メーカー“シーズウェア”製です。 ・・・が、肝心のメーカーHPは、以前から“リニューアルに向けて休止中”のままなので、 当然製品紹介などは閲覧できません。 あくまで私的な意見ですが、休止中なのはリニューアルのためではなく、 経営難だからでは?と思っています。理由は目新しいヒット作が無い中、 無謀にも今作を発売し、案の定失敗した(売れなかった)ため・・・。 だってこの作品を発売し終わった後に、力尽きるように休止へ陥ったとしか思えないので。 [良かったところ] 絵柄は、私の大好きな原画家“ことみようじ”先生なので、 絵柄に関しては賛美しかありません。(絵柄の特徴としては、パステル調のコミカルな画風と、 ディフォルメキャラの可愛らしさで、主にロリ・コメディー系の作品に合う絵柄。 何気にシリアスな絵柄も上手で、ディフォルメとのギャップが何ともいい感じなのです。) 音声は、主人公以外フルボイス。名前や立ち絵すらない脇役にもボイスがあり、 声優さんも良い仕事していて、なかなか好印象でした。 BGM・歌曲の出来は作風に合っており問題ありませんが、 全巻同じBGM・歌曲を使用するってのは手抜き感が否めなく、 少しは新曲やアレンジなどを盛り込んで欲しかったです。 各巻を予約購入したので、特典の特製テレカが計4枚貰えたこと。 [悪かったところ] 「 上記を除く全て。 」 正直、この一言に尽きるのですが、もう少し詳しくしますと・・・ ① この作品、以前に同社から発売された「Parallel Harmony」という作品と、 シナリオライター・原画家が同じで、さらにゲーム・システム面・Hシーンのシステム までも同じです。つまり、タイトルと話は変えただけ基本は前に作ったやつの使いまわし。 と言わんばかりの印象が強く感じられます。 (ちなみにParallel Harmonyは、面白いのでオススメです。) ② 例えシステム面に手抜き感があろうとも、中身(シナリオ)の出来が良ければ 文句なかったのですが・・・如何せん中身が最低。 ジャンルがヒーロー系ということで、ヒーローアニメや特撮ネタを中心に伏せ字ギャグが 展開されるのですが、ネタ自体がマニアックな上に旧作ばかりで何が面白いのか 皆目分からず。加えて、ギャグシーンでのテンポが非常に遅いため、 シュールな印象となり、結果、テンポの良いドタバタコメディーにこそ最適な ことみ先生のディフォルメキャラ特製を活かしきれずに、救いようの無い作品と化しております。 ③ ゲームの進行は、選択肢によって進行しますが、決して分岐しません。 どの選択肢をどんな組合せで選ぼうが、会話や文章が若干変化するだけで、 イベントなど主要な部分は何も変わりません。 (全四巻・一巻あたり四話・格話のタイトル&次回予告的なものまである時点で、 シナリオ分岐という可能性は潰えておりましたが。) ④ この作品のエッチシーンは、マウスでキャラの各部をクリックすることで愛撫を行い、 徐々にシーンを進めていくという、一時期いろんなエロゲでいろんな趣向を凝らして 用いられたものです。だだ、このシステムは3Dやアニメ系でないと、 面白みに欠けるばかりか、非常に面倒でつまらないシステムであり、 何よりも“オカズに使いづらい!”といったもの。 この作品においても同じで、ある一定部位を一定以上クリックしないと進行しない上に、 スキップ不能、シーン回想でも同じくクリックしなければならず、 非常に邪魔な存在でした。よほど苦情が多かったのか、 第二巻以降はスキップ可能になっています。 (作品の予告でも、ネタにしていたほど。) さらにエッチシーン自体が、一話に一回あるか無いかという少なさで、 1シーンあたりも短く、パターンも固定、シナリオ重視のゲームでもないのに、 この少なさはもう非情としか思えませんでした。 ⑤ 全四巻購入した勇気ある購入者が応募することで、入手できる “おたのしみCD”・・・気になる中身は作品のアフターストーリー。 どんな内容かとプレイしてみると、“今までの数少ないHシーンを補うが如く、 これまた内容の薄く短いHシーンを無理やり詰め込んだだけの”面白くもない、 どうしようもない内容でした。 ⑥ メインヒロインでもある姉妹の主人公に対する呼び方が“パパ”であるところ。 なぜパパなのかは、この際置いておくとして、今まで様々なエロゲをやりましたが、 パパ呼ばわりされるのは初めてなので正直馴染まない。 年齢や子供の有無の影響もあるだろうけど、 何よりも昔の“キャバクラ”通いを思いだ・・・いやいや、連想してしますからで、 私的にはちょっと違和感がありました。 |
■■■ま・と・め■■■ |
ことみようじ先生の絵柄には何の罪もありません。私的には最高でした!(笑。 全巻定価購入すると福沢さん2人分犠牲になるのに、その辺の三流エロゲ以下の 中身しかない作品を買えだのオススメだのなんて口が裂けても言えません。 むしろ購入した私を賞賛して欲しいくらいです(ォィ。 それはそうと、絵柄が気になった方は、「Parallel Harmony」か、メーカーが異なりますが 「このはちゃれんじ」をオススメします。 ついでに2007/02頃に発売予定の「はるはろ!」もオススメです。 |